ワノ国に語り継がれる伝説の侍たちがいます。
その名は「赤鞘九人男」。
彼らは、かつて光月家に仕えた忠義の侍たちであり、主君・光月おでんの遺志を継ぎ、20年の時を超えて戦いました。
彼らの戦いは、単なる強さの証明ではありません。
そこには、それぞれの過去と誓い、そして譲れぬ信念が込められていました。
赤鞘九人男の多くは、元々武士ではなく、盗賊、忍者、孤児など、侍とは程遠い人生を歩んでいました。
しかし、おでんという稀代の男に出会い、その人柄に惹かれたことで、彼と共に生きる道を選んだのです。
その忠誠心は時を超えても変わることなく、ワノ国を開国するというおでんの悲願を果たすため、20年後の未来で再び集結しました。
そして、もう一人忘れてはならない存在がいます。
それが、「イゾウ」です。
彼は赤鞘九人男には数えられていませんが、かつて光月おでんの家臣でした。
しかし、おでんと共に海へ出た際、白ひげ海賊団に残る道を選び、以降は彼らの一員として戦い続けました。
それでも、最期はおでんの遺志を継ぐためにワノ国へ戻り、鬼ヶ島決戦に参戦しました。
おでん亡き後も、光月家のために命を懸けた赤鞘九人男とイゾウ。
彼らの戦いと運命は、ワノ国の未来を大きく変えるものとなりました。
では、彼らの過去、戦い、そして運命について詳しく見ていきましょう。
赤鞘九人男とイゾウとは?



錦えもん
錦えもんは赤鞘九人男のリーダー格であり、最も早く光月おでんに仕えた侍の一人です。
元は花の都のチンピラであり、金を稼ぐために白イノシシの子供を盗んだことが運命を変えました。
この騒動で、おでんに助けられたことがきっかけで忠誠を誓い、家臣となりました。
彼の武器は、狐火流の剣術とフクフクの実の能力です。
狐火流は炎を斬る剣術であり、カイドウの炎をも切り裂くほどの威力を誇ります。
一方、フクフクの実の能力によって服を変えることができ、鬼ヶ島の潜入作戦でも重要な役割を果たしました。

カン十郎
カン十郎は、かつて赤鞘九人男の一員とされていましたが、実は黒炭家のスパイでした。
彼の人生は悲劇に満ちています。もともと「希美」で絵筆を作っていましたが、光月おでんと出会い、彼の家臣となりました。
カン十郎の能力は、フデフデの実です。彼が描いた絵は実体化しますが、画力がひどいために役に立たないことが多くありました。
しかし、実はそれは演技であり、彼の本当の画力は極めて高いものだったのです。
鬼ヶ島では、モモの助を誘拐し、赤鞘九人男を裏切りました。しかし、その後、菊の丞に討たれ、最後には自らの人生に幕を下ろしました。

雷ぞう
雷ぞうは元お庭番衆の忍者であり、巻物を使った忍術の達人です。
かつて光月家のお庭番衆に仕えていましたが、失恋をきっかけに脱走。
その後、おでんに拾われて家臣となりました。
雷ぞうはゾウのモコモ公国に匿われていましたが、百獣海賊団のジャックの襲撃を受けました。
それでもミンク族たちは彼を守り抜きました。このエピソードからも、彼がいかに多くの者に信頼されていたかがわかります。
鬼ヶ島では「巻物を使った攻撃」を駆使し、カイドウの火炎を封じる活躍を見せました。

菊の丞(お菊)
菊の丞は、ワノ国一の美剣士であり、「男の娘」として知られる存在です。
彼はワノ国の舞踊の名門「花柳流」の家元に生まれました。
しかし、父が罪人として裁かれたことで家は没落し、兄・イゾウと共に孤児となりました。
その後、二人は路上で舞を披露しながらその日暮らしをする生活を送っていましたが、ある日、おでんに拾われ、家臣となります。
彼の剣技は、花柳流と呼ばれる華麗な太刀筋であり、敵に切り傷を負わせると「春まで残る雪」のように痛み続けると言われています。
その鋭くしなやかな剣さばきは、多くの敵を圧倒してきました。
鬼ヶ島では、裏切ったカン十郎との一騎打ちを制し、彼を討ち取りました。
しかし、心の奥底では「仲間だったはずの男」を斬ることへの悲しみがあり、その戦いは決して誇れるものではなかったのかもしれません。

アシュラ童子
アシュラ童子は、かつて九里を荒らしまわっていた無法者でした。
「頭山盗賊団」の頭領として恐れられ、並みの侍では歯が立たないほどの実力を持っていました。
そんな彼に戦いを挑み、丸一日かけて倒したのが光月おでんです。
この戦いをきっかけに、おでんの器の大きさに惹かれ、彼の家臣となりました。
おでんの処刑後、アシュラ童子は再び盗賊として生きていました。
彼は長年仲間の帰還を信じて待っていましたが、現実は厳しく、多くの同志が命を落としていきました。
その悲しみと絶望から、おでんの死後は「酒天丸(しゅてんまる)」と名乗り、荒れた生活を送るようになります。
しかし、錦えもんの説得を受け、ついに再び立ち上がることを決意しました。
鬼ヶ島では、百獣海賊団の大幹部・ジャックと渡り合えるほどの強さを発揮します。
しかし、カン十郎の策略によって自爆攻撃を受け、仲間を守るために命を落としました。
その死に際も、「おでんのためならば」と忠義を貫く姿勢を崩しませんでした。

河童の河松
河松は、ワノ国に流れ着いたトラフグの魚人であり、元・大相撲の横綱でした。
彼は「河童流」という独自の剣術を持ち、相撲の技と剣技を組み合わせた独特の戦闘スタイルを持っています。
幼い頃、イヌアラシやネコマムシと共に九里で迫害を受けていたところをおでんに救われました。
以降、おでんに忠誠を誓い、赤鞘九人男の一員となります。
おでんの処刑後は、彼の娘である光月日和を守ることに専念しました。
しかし、日和は「自分がいることで河松が苦しむ」と考え、彼の元を去ってしまいます。
その後、河松は都で食料泥棒として捕らえられ、兎丼の囚人採掘場に13年間も幽閉されることになります。
しかし、雷ぞうの助けによって解放され、再び光月家のために戦うことを決意しました。
鬼ヶ島決戦では、得意の剣技を活かし、多くの敵を打ち倒しました。

傳ジロー
傳ジローは、幼少期から光月おでんを尊敬し、彼の家臣となった人物です。
彼は「錦えもんと並ぶ戦闘力を持ち、冷静な頭脳と戦術眼にも優れた侍」です。
おでんの九里大名時代には、財政管理なども担当していました。
おでんが処刑された後、傳ジローは怒りと悲しみのあまり、別人のような風貌へと変貌しました。
そして、ワノ国の極道組織に潜り込み、「狂死郎」と名乗ります。
彼はオロチの側近となりながら、その裏ではオロチの財産を盗んで貧しい人々に分け与え、「丑三つ小僧」として民から英雄視されていました。
また、光月日和を匿い、「小紫」として育てることで、オロチへの復讐の機会をうかがっていました。
そして、火祭りの日の決戦では、ついに正体を明かし、光月家の家臣として再び剣を取ります。
鬼ヶ島では、錦えもんらと共にカイドウに立ち向かい、戦い抜きました。

イヌアラシ
イヌアラシは、ワノ国と友好関係を持つモコモ公国の「昼の王」です。
犬のミンク族であり、サーベルを使った剣術とエレクトロ(電撃)を駆使して戦います。
幼少期にネコマムシと共にワノ国へ漂着し、光月おでんに拾われたことで、家臣となりました。
おでんの海外冒険にも同行し、白ひげ海賊団やロジャー海賊団の一員として世界を巡った経験を持っています。
おでんの死後、イヌアラシとネコマムシは仲違いをし、それぞれ昼と夜の王としてモコモ公国を治めることになります。
しかし、百獣海賊団のジャックによる襲撃で、拷問を受け、左脚を失うことになりました。
鬼ヶ島ではスーロン化し、ジャックを討ち取る活躍を見せました。
「戦う王」としての威厳を持ち続けた彼の姿は、多くの者の尊敬を集めました。

ネコマムシ
ネコマムシは、モコモ公国の「夜の王」であり、イヌアラシと並ぶミンク族の強者です。
怪力を持ち、鋭い爪や牙を武器に戦います。
おでんの処刑後、ネコマムシはモコモ公国の守護者として生きることを決意します。
しかし、ジャックの襲撃によって捕らえられ、拷問を受けて左腕を失いました。
その後、モモの助の命令を受け、かつての仲間であるマルコを勧誘し、鬼ヶ島の決戦に参加します。
スーロン化した彼は圧倒的な強さを見せ、元海軍大将の黄猿すらも警戒していたキングに勝利しました。
ネコマムシの豪快な戦いぶりと仲間への忠誠心は、赤鞘九人男の中でも際立つものです。

イゾウ
イゾウは、赤鞘九人男の一員ではありませんでしたが、光月おでんの旧臣であり、後に彼らと共に戦った侍です。
元々は菊の丞の兄であり、幼い頃に光月おでんに拾われ、家臣となりました。
しかし、おでんが白ひげ海賊団に加わる際、イゾウも同行し、そのまま白ひげ海賊団の16番隊隊長となります。
白ひげ海賊団では、長年にわたり船長である白ひげを支え、仲間たちと共に戦いました。
鬼ヶ島決戦では、かつての仲間たちのためにワノ国へ戻り、キングやクイーンといった強敵に立ち向かいました。
彼は、刀ではなく二丁拳銃を武器とし、覇気を込めた銃弾でカイドウの部下たちを圧倒しました。
その戦いぶりは、まさに白ひげ海賊団の隊長にふさわしいものでした。
しかし、鬼ヶ島での決戦の最中、イゾウは世界政府直属の組織「CP0」の一員と相打ちとなり、戦死しました。
彼の死は、ワノ国の戦いにおいて大きな犠牲となりましたが、最期まで光月家のために戦い抜いたその姿は、多くの者の記憶に刻まれることとなります。

データまとめ
- 赤鞘九人男は、光月おでんに仕えた九人の忠臣
- 元は盗賊や孤児など、異なる背景を持つ者たちが集まった
- 錦えもんはリーダー格で、狐火流とフクフクの実の能力を持つ
- カン十郎はスパイとして暗躍し、最後は裏切り者として討たれた
- 雷ぞうは忍術を駆使し、カイドウの攻撃を封じる役割を果たした
- 菊の丞は剣士としてカン十郎を討つが、心に深い傷を負った
- アシュラ童子は元盗賊で、カイドウの部下と互角に戦えるほどの実力者
- 河松は元相撲横綱で、日和を守り続けた忠義の男
- 傳ジローは二重生活を送りながらオロチを欺き、討伐に貢献
- イヌアラシとネコマムシは昼と夜の王として戦い、スーロン化でジャックを撃破
- イゾウは白ひげ海賊団に所属しながら、ワノ国の決戦に駆けつけた




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