『ワンピース』のワノ国編で、衝撃的な裏切りを見せたキャラクターがいます。
それが「赤鞘九人男」の一人として登場した夕立ちカン十郎です。
長らく光月おでんの忠臣として振る舞っていた彼ですが、実は黒炭オロチのスパイだったことが明かされ、多くの読者を驚かせました。
カン十郎の裏切りは単なる二重スパイではなく、彼自身の生い立ちや価値観に深く根ざしたものでした。
ワノ国の歴史の影に潜み、物語が進むごとにその異常な忠誠心が明らかになっていきます。
では、カン十郎はなぜ光月家を裏切ったのか?
いつからスパイとして暗躍していたのか?
そして彼の最後はどうなったのか?
この記事では、カン十郎の正体、裏切りの伏線、能力、最期の戦いについて詳しく解説します。
さらに、彼を演じた声優・山崎たくみ氏の魅力にも触れながら、カン十郎というキャラクターを徹底的に掘り下げていきます。
ワンピース カン十郎とは?裏切りの真相と伏線を徹底解説
本名 | 黒炭カン十郎 |
---|---|
年齢 | 享年34歳(生まれは54年前) |
身長 | 347cm |
所属 | 黒炭家家臣 |
悪魔の実 | フデフデの実(超人系) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
武器 | 愛刀「辻死梅」(位列なし) |
出身地 | 偉大なる航路 新世界 ワノ国 九里 |
誕生日 | 7月21日(夏の医者) |
星座 | かに座 |
血液型 | X型 |
好きな食べ物 | 刺身のレタス巻き、ロールキャベツ |
嫌いな食べ物 | 桃 |
趣味 | 水墨画 |
カン十郎の正体とは?おでん家臣としての偽りの忠義
カン十郎は、表向きは光月おでんに仕えた赤鞘九人男の一人でした。
彼は長年にわたり仲間と共に旅をし、戦い、光月家の再興を支える忠臣としての役割を果たしているように見えました。
しかし、その実態は黒炭オロチのスパイであり、光月家を滅ぼすために意図的に家臣となった偽りの忠臣だったのです。
彼の裏切りは突発的なものではなく、長年にわたる計画と演技の積み重ねの結果であり、それゆえに赤鞘九人男の誰も彼の正体を疑うことはありませんでした。
生まれながらに背負った黒炭家の宿命
カン十郎は生まれながらにして黒炭家の血を引く者でした。
黒炭家は、かつてワノ国の将軍家に仕えていた名門の一族でしたが、時の将軍によって失脚し、一族は迫害の対象となりました。
その結果、多くの黒炭家の人々がワノ国の民衆から憎まれ、殺される運命をたどったのです。
カン十郎の両親もまた、無実の罪を着せられ、残酷な形で命を奪われました。
幼いカン十郎にとって、これは決して忘れることのできない深い憎しみと絶望の原点となりました。
彼は家族を奪ったワノ国の人々を恨みながらも、感情を押し殺し、生き抜く道を模索しました。
そこで彼がたどり着いたのが「人生そのものを演じること」だったのです。
俳優としての人生
カン十郎は、自分の人生すら「演じること」でしか価値を見出せない男でした。
彼は本心を隠し、あらゆる場面で異なる役柄を演じることで自分の存在を保っていたのです。
そして、オロチと出会ったことで、「光月家の家臣として生き、光月家の家臣として死ぬ」という役割を与えられました。
彼はこの役を全うすることに徹し、まるで本当に光月家に忠誠を誓ったかのように振る舞いながら、陰で情報を流し続けました。
オロチへの忠誠心というよりも、「スパイとしての自分を演じること」こそがカン十郎の存在意義だったのです。
彼にとって忠誠や裏切りは単なる演技の一部に過ぎず、本当の意味での善悪の区別など持ち合わせていませんでした。
完璧すぎる演技
カン十郎の演技は、赤鞘九人男ですら見破ることができないほど完璧でした。
彼は戦いの中でも、仲間を思いやる素振りを見せ、感情を共有し、長年の付き合いの中で一切の疑念を持たせませんでした。
それどころか、彼の芝居は錦えもんや菊之丞、雷ぞうといった仲間たちの心を深く揺さぶるほどの説得力を持っていました。
例えば、彼が涙を流しながらおでんの死を悼むシーンは、仲間たちの信頼をより強固なものとしたのです。
また、戦闘時にはあえて実力を隠し、弱々しく見せることで「頼りない仲間」としての役割を確立しました。
実際には悪魔の実の能力を巧みに操る強力な戦士でありながら、それを見せることなく、あくまでおどけた役回りに徹していたのです。
「役割」としての裏切り
カン十郎の裏切りは、感情的なものではなく、「役者としての演技の延長」でした。
彼は仲間を裏切ることに対して何の迷いもありませんでした。
それは彼にとって、単なる「光月家の忠臣という役割の終幕」に過ぎなかったからです。
カン十郎は最後まで演じ切ることにこだわり、正体を明かした後も、赤鞘九人男を挑発しながら、冷徹に彼らを追い詰めようとしました。
しかし、かつての仲間であった者たちとの対決は、彼の運命を大きく変えることとなります。
カン十郎の結末
彼の裏切りが明らかになった後、赤鞘九人男との激闘が繰り広げられました。
特に、錦えもんとの戦いは、かつての絆を思わせる激しいものとなりました。
戦闘の最中も、カン十郎は「演技」をやめることなく、最後の瞬間まで役者として振る舞い続けました。
彼の最期の言葉には、光月家の忠臣としての芝居を貫き通した男の、ある種の悲哀が込められていました。
それは、彼自身が本当に何を望んでいたのかすら分からないまま、幕を閉じることを意味していたのかもしれません。
裏切りという行為そのものに意味はなく、彼にとってはあくまで「与えられた役割の一つ」に過ぎなかったのです。
それゆえに、彼の裏切りはあまりにも冷徹でありながら、どこか哀れなものに見えるのかもしれません。
カン十郎の裏切りはいつから?伏線とスパイ活動の全貌
カン十郎の裏切りは、単なる偶発的なものではなく、彼の生まれた背景や宿命によって最初から仕組まれていた計画でした。
彼は光月おでんに仕える前から黒炭オロチの命を受け、長期にわたるスパイ活動を開始していたのです。
光月家の家臣としての忠義を演じながら、裏ではオロチに情報を送り続け、その結果、多くの悲劇が生まれました。
では、カン十郎はいつからスパイだったのか?
その裏切りの伏線や行動を、時系列で整理しながら詳しく解説していきます。
幼少期から決まっていた「裏切り者」の運命
カン十郎の裏切りは、おでんに仕える前からすでに決まっていたものでした。
彼は黒炭家の血を引く者であり、幼少の頃にワノ国の民衆によって家族を失うという壮絶な経験をしています。
黒炭家は、かつてワノ国の将軍家に仕えていた一族でしたが、光月家によって失脚させられ、長年にわたる迫害を受けてきました。
カン十郎の両親もまた、ワノ国の人々の報復によって命を落とし、それを目の当たりにした彼はワノ国そのものを憎むようになったのです。
そんな彼の前に現れたのが、黒炭家の末裔であるオロチでした。
オロチは、カン十郎の復讐心を利用し、「お前に新たな役割を与えてやろう」と持ちかけます。
それが光月家の忠臣を演じるスパイという役割でした。
カン十郎は、「自分の人生そのものを演じることこそが生きる意味」と考えていたため、この申し出を迷うことなく受け入れました。
光月おでんの家臣としてスパイ活動を開始
カン十郎は、光月おでんに仕えた当初から、スパイとしての役割を完璧に演じていました。
おでんが九里を統治し、仲間たちと共に戦う中で、カン十郎は疑われることなく家臣として信頼を築いていきました。
しかし、その裏では常にオロチに情報を流し続けていたのです。
たとえば、おでんがロジャーの船に乗りワノ国を離れた時期にも、オロチはあらゆる情報を把握しており、光月家が勢力を失っていくのを的確にコントロールしていました。
これが可能だったのは、カン十郎の密告によるものである可能性が極めて高いです。
20年前、決定的な裏切り
そして、20年前。
おでんがワノ国に戻り、カイドウとオロチに反旗を翻すことを決意した時、カン十郎の裏切りが本格的に動き始めました。
おでんは九里の侍たちを集め、カイドウ討伐を計画しましたが、この計画はなぜか事前にカイドウに漏れていたのです。
この情報を流したのがカン十郎であった可能性は極めて高いです。
結果的に、おでんと赤鞘九人男は罠にはまり、敗北。
カン十郎は仲間として処刑される寸前まで徹し、その後の動向もすべてオロチの指示のもと動いていました。
20年後も続いた裏切り
カン十郎のスパイ活動は20年後の未来でも継続していました。
おでんの妻・トキが未来へと飛ばした錦えもんたちを、カン十郎は同じ仲間として受け入れたふりをしていました。
しかし、実際にはオロチと密に連絡を取り合いながら、赤鞘九人男の動きを常に報告していたのです。
特に、ゾウ編では雷ぞうの居場所をオロチ側に流していた可能性が高いです。
その証拠に、ミンク族が必死に雷ぞうを守っていたにもかかわらず、ジャック率いる百獣海賊団がゾウの居場所を正確に把握していたことが挙げられます。
カン十郎の密告がなければ、ゾウの場所が敵に知られることはなかったでしょう。
ワノ国編でついに明らかになった正体
そして、ついにワノ国編でカン十郎の裏切りが明らかになります。
赤鞘九人男と共に、鬼ヶ島への討ち入りを決行しようとしたその瞬間、カン十郎は本性を現し、錦えもんたちを嘲笑いました。
「私は最初から、お前たちを騙していたのだ」と告白し、モモの助を人質に取るという行動に出たのです。
錦えもんや菊之丞は、長年の信頼が裏切られた衝撃に打ちひしがれました。
特に菊之丞は、カン十郎と長い間共に旅をしていた仲間であり、彼の裏切りを信じたくない思いが強かったのです。
しかし、カン十郎は容赦なく鬼ヶ島への侵攻を阻止しようとし、完全に敵へと回ったのです。
カン十郎は最初から赤鞘九人男の仲間ではなかったのです。
そして、それこそが彼にとっての「役者としての生き方」だったのかもしれません。
カン十郎の裏切りの伏線とは?隠されていたヒントを徹底考察
カン十郎が裏切り者だった伏線は、物語の中に巧妙に散りばめられていました。
彼が赤鞘九人男の一員として光月家に仕えながらも、どこか違和感のある行動を取っていたことに気付いた読者もいるかもしれません。
しかし、これらの伏線は、当時の読者にとって単なる演出やキャラクターの個性として受け取られていました。
そのため、彼の裏切りが発覚した際には、多くの人が「そんな伏線があったのか!」と驚いたのです。
ここでは、カン十郎の裏切りを示唆していた重要な伏線を一つずつ深掘りしていきます。
利き手の違い – わざと絵を下手に描いていた?
カン十郎は絵を描くことを生業とする侍でしたが、彼が作中で描いた絵は極端に下手でした。
最初に登場したドレスローザ編でも、彼の描いた動物たちは奇妙な形をしており、到底実用的とは言えないものでした。
しかし、ここで注目すべき点は、カン十郎の「利き手の違い」です。
普段、彼は左手で筆を握り、絵を描いていました。
しかし、食事のシーンでは右手を使って箸を持っていたのです。
これは、カン十郎が本来は右利きであり、わざと下手に描くために左手を使っていた可能性を示唆しています。
実際に彼が本気で描いた絵(鬼ヶ島で「火前坊」を生み出した際の絵)は、圧倒的な迫力を持つリアルなものでした。
つまり、カン十郎は最初から絵の技術を隠していたことになります。
なぜなら、彼の真の能力を知られることなく、敵を欺くことが重要だったからです。
この伏線が回収されたことで、多くの読者は「あの下手な絵は演技だったのか!」と驚きました。
龍の絵 – 光月家に仕える侍がカイドウを連想させる?
カン十郎が初登場時に描いた龍の絵にも、重大な伏線が隠されていました。
彼はゾウからワノ国へ向かう際、錦えもんの指示で「龍の絵」を描き、それに乗って空を飛ぶ方法をとりました。
しかし、この時点で違和感を覚えた読者もいたかもしれません。
なぜなら、光月家に仕える侍が仇敵であるカイドウを連想させる「龍」を描くのは不自然だからです。
実際、ワノ国ではカイドウの支配が強まるにつれ、「龍」のモチーフが恐怖の象徴になっていました。
そのため、普通の侍であれば龍を描くこと自体に抵抗を感じるはずです。
カン十郎があえて龍を描いたのは、内心でカイドウ側についていたことの表れだったのかもしれません。
ゾウへの内通 – 雷ぞうの居場所が漏れた理由
ワノ国編が始まる前、カン十郎は錦えもんたちと共にゾウに滞在していました。
ゾウには「雷ぞう」が潜伏しており、彼を守るためにミンク族は決死の覚悟で雷ぞうの存在を隠し続けていました。
しかし、なぜかジャック率いる百獣海賊団がゾウの場所を正確に突き止めていたのです。
さらに、ジャックは「雷ぞうを差し出せ」と執拗に要求しており、すでに雷ぞうがゾウにいると確信していたことがわかります。
では、誰がその情報を漏らしたのか?
当時の読者はジャックが何らかの特殊な情報網を持っていたのではないかと考えていましたが、カン十郎の裏切りが判明した今となっては、彼がゾウの情報をオロチ側に流していた可能性が極めて高いです。
もしカン十郎が雷ぞうの居場所を漏らしていなければ、ジャックがあれほど自信を持ってゾウに攻め込むことはなかったでしょう。
名前の意味 – 「夕立ち」は裏切りを示唆していた?
カン十郎の異名である「夕立ち」には、興味深い意味が隠されています。
「夕立ち」とは、急に降り出す激しい雨を指しますが、日本には「狐の嫁入り」という言葉があります。
これは、晴れているのに雨が降る不思議な現象を指し、「誰かを欺く」という意味を持つ言葉です。
カン十郎の異名が「夕立ち」だったのは、彼の本質が欺瞞(ぎまん)に満ちたものだったからではないでしょうか。
まさに「狐の嫁入り」=「嘘で固められた忠誠」という形で、カン十郎の正体が暗示されていたのかもしれません。
伏線が回収されたことで、読者は驚いた
これらの伏線は、カン十郎の裏切りが発覚したワノ国編のクライマックスで一気に回収されました。
- 下手に見せていた絵の実力
- 不自然な龍の絵
- ゾウへの内通
- 名前の暗示
これらすべてが裏切りの布石だったことが明らかになり、読者の間で「こんなに伏線が張られていたのか!」と話題になりました。
カン十郎は、表面上は光月家に忠誠を尽くす侍のように振る舞っていました。
しかし、その裏ではオロチの命を受け、光月家を滅ぼすためにスパイ活動を続けていたのです。
こうした数々の伏線があったからこそ、彼の裏切りが発覚したときの衝撃は計り知れないものでした。



カン十郎の悪魔の実とは?フデフデの実の能力と戦闘スタイル
カン十郎が食べた「フデフデの実」は、筆で描いたものを実体化させる能力を持つ悪魔の実です。
彼はこの能力を利用し、数々の策略や攻撃を仕掛けてきました。
しかし、長年にわたって自分の本当の画力を隠し続け、周囲には「絵が下手な男」と思わせることで、決定的な場面でその真価を発揮しました。
では、カン十郎の「フデフデの実」の能力は、どのように戦闘に活かされていたのでしょうか。
また、彼が最期に放った「火前坊」とは、一体何だったのか。
ここでは、カン十郎の能力の詳細と、その戦闘スタイルについて詳しく解説していきます。
フデフデの実の能力とは?
「フデフデの実」の能力を持つカン十郎は、筆を使って描いたものを具現化することができます。
この能力の特徴は、描かれたものの質に応じて実体の完成度が変わる点です。
例えば、カン十郎が雑な線で描いた生き物は、見た目通りに頼りない動きをし、本物には到底及ばないものでした。
そのため、彼の周囲の仲間たちは「カン十郎の絵は使い物にならない」と考えていました。
しかし、これはカン十郎が意図的に演じていたものです。
実際の彼の画力は極めて高く、真剣に描けば現実の生き物と見間違うほどの精巧な絵を生み出すことが可能でした。
つまり、彼の「下手な絵」はカモフラージュであり、本来の能力を隠しながら長年にわたりスパイとしての役割を果たしていたのです。
フデフデの実の戦闘での応用
カン十郎は、「フデフデの実」を使って戦う際、戦術的に優れた使い方をしていました。
例えば、敵を欺くために自身の分身を作り、影武者として活用することも可能でした。
実際に彼はワノ国編で、自身の精巧な分身を描き、それを戦場に送り込むことで、敵の目を欺いていました。
さらに、動物や武器を描くことで即席の援軍や攻撃手段を作り出すこともできました。
この能力は、単純な攻撃だけでなく、偽の情報を流すスパイ活動にも利用されていた可能性があります。
特に、ワノ国編では、彼が描いた絵によって敵の戦力を混乱させる場面も見られました。
このように、フデフデの実の能力は戦闘面だけでなく、情報戦にも有効な力を持っていたのです。
カン十郎が最期に放った「火前坊」とは?
カン十郎の能力の中でも、最も強力かつ恐ろしい技が「火前坊(かぜんぼう)」です。
これは、彼が最期の力を振り絞って描いた巨大な炎の怪物であり、鬼ヶ島全体を焼き尽くすほどの破壊力を持っていました。
火前坊はカイドウやオロチの命令ではなく、カン十郎自身の強い憎悪と執念から生まれたものと考えられます。
彼は自身の裏切りが明らかになり、仲間だった者たちから敵として見られるようになっても、最後まで「演じること」をやめませんでした。
その結果、「死してなお舞台を降りない」という意思のもと、火前坊を生み出し、鬼ヶ島を焼き尽くそうとしたのです。
彼の能力は、単なる戦闘力ではなく、心理戦や情報戦においても極めて強力なものだったと言えるでしょう。

カン十郎の最後と死亡の真相は?錦えもんとの決着
カン十郎の人生は、まさに「役を演じ続けること」そのものでした。
光月おでんの忠臣としての仮面をかぶりながら、裏では黒炭オロチのスパイとして光月家を裏切り続けました。
しかし、最期の瞬間、彼はその仮面を外し、本当の自分をわずかに垣間見せることになります。
そんなカン十郎の最後は、赤鞘九人男の筆頭とも言える錦えもんによって幕を閉じました。
しかし、彼の死は単なる決着ではなく、これまで積み重ねてきたすべての「役者人生」の集大成だったとも言えます。
彼の最期の行動や言葉には、一体どのような意味が込められていたのでしょうか。
ここでは、カン十郎の最後と、錦えもんとの決着について詳しく掘り下げていきます。
鬼ヶ島での決戦、ついに迎えた最期の舞台
カン十郎が本性を現し、錦えもんたちを裏切った後、彼は光月家に最後の一撃を加えようとしました。
それが「火前坊」の召喚です。
彼は自身の残された力をすべて注ぎ込み、鬼ヶ島を炎で包み込む巨大な怨霊「火前坊」を生み出しました。
これは単なる破壊行為ではなく、彼が最後に演じる「復讐の劇」でもありました。
鬼ヶ島が混乱に陥る中、錦えもんはついにカン十郎と対峙します。
錦えもんにとってカン十郎は、単なる裏切り者ではありませんでした。
かつて共に旅をし、笑い合い、戦ってきた仲間でもありました。
それだけに、錦えもんはすぐに剣を振るうことができませんでした。
しかし、カン十郎は冷酷に言い放ちます。
「おれの舞台の幕を引くなら、お前がいい…」
それは、まるで「この役を終わらせてくれ」と願うかのような言葉でした。
錦えもんの剣が下る瞬間
カン十郎の言葉に対し、錦えもんは何も言わず、ただ剣を握りしめました。
彼は最後まで迷いを抱えていました。
これまで一緒に旅をしてきた仲間を、本当に討つべきなのか。
しかし、その迷いが命取りになると悟った瞬間、彼は迷いを振り切り、カン十郎に剣を振り下ろします。
カン十郎は抵抗することなく、その一撃を受け入れました。
彼の表情は、どこか穏やかに見えたとも言われています。
カン十郎の生涯は「演じること」そのものでした。
裏切り者としての役を全うし、スパイとしての役目を果たし、そして最期の瞬間には「幕引きの役者」として、錦えもんの手でその生涯を終えたのです。
この場面は、多くの読者にとって衝撃的でありながら、どこか納得のいく結末だったかもしれません。
カン十郎は最期に何を思ったのか
彼が最期に残した「お前がいい…」という言葉は、単なる遺言ではなかったはずです。
長年、裏切り者としての役割を演じ続けたカン十郎にとって、錦えもんは本心を隠しながらも共にいた仲間でした。
光月家に忠誠を誓う家臣という仮面をかぶり続けながらも、赤鞘九人男と過ごした時間には、少なからず「本当の仲間」としての想いもあったのかもしれません。
もしそうでなければ、彼は最期に「お前がいい」と言うことはなかったでしょう。
スパイとしての役目を果たしたカン十郎が、本当の自分を見せることができたのは、錦えもんの前だけだったのかもしれません。
最後の瞬間、カン十郎はようやく「役を降りる」ことができたのです。


カン十郎の裏切りは何話?アニメと原作での展開
カン十郎の裏切りが明らかになったのは、『ワンピース』の物語の中でも衝撃的な瞬間の一つでした。
彼が長年にわたって光月家を欺いていた事実が発覚したことで、読者や視聴者は驚きを隠せませんでした。
原作とアニメでは、それぞれ異なるタイミングでこの展開が描かれています。
ここでは、カン十郎の裏切りが発覚した話数と、その演出の違いについて詳しく解説します。
原作:第974話「いざ、鬼ヶ島!!」で裏切りが発覚
カン十郎の正体が明かされたのは、原作『ワンピース』の第974話「いざ、鬼ヶ島!!」でした。
この話では、光月モモの助を救出しようとする赤鞘九人男たちが、ついに鬼ヶ島へ向かう場面が描かれています。
しかし、その直前にカン十郎が突如として本性を現し、自らが黒炭オロチのスパイであったことを告白します。
錦えもんたちは、長年共に戦い、旅をしてきた仲間の突然の裏切りに言葉を失いました。
特に菊之丞は、カン十郎と共に旅をしてきた時間が長かったため、その衝撃は計り知れませんでした。
カン十郎は、これまでの忠誠や友情がすべて「演技」であったことを明かし、光月家に仕えていたのもただの「役者」としての振る舞いに過ぎなかったと語ります。
さらに彼は、モモの助を人質に取るという暴挙に出ます。
これにより、赤鞘九人男は精神的な大打撃を受けることになりました。
この展開は、まさにワノ国編の中でも屈指の衝撃シーンと言えるでしょう。
アニメ:第982話「カン十郎の裏切り! 赤鞘九人男の涙」で描かれる
アニメ版では、この展開が第982話「カン十郎の裏切り! 赤鞘九人男の涙」で描かれました。
アニメでは、原作以上にカン十郎の裏切りの衝撃が強調されています。
彼の表情の変化や声色の違いが、視覚的・聴覚的に伝わるため、視聴者にとってより感情的に刺さる演出になっています。
また、裏切りが発覚するシーンでは、BGMや効果音が巧みに使われており、緊張感が高まるように工夫されています。
特に印象的なのは、カン十郎が自分の正体を明かした後の赤鞘九人男たちの反応です。
彼らの絶望と怒りがリアルに表現され、錦えもんの動揺した表情や、菊之丞の涙が視聴者の胸を打ちます。
アニメでは、原作のセリフを忠実に再現しつつも、カン十郎の裏切りをより強く印象付けるための追加演出が施されています。
特に、カン十郎の口調や声のトーンの変化は、彼が本当に別人のように思えるほどの演技力を発揮しており、視聴者に強烈な印象を残しました。
カン十郎の声優は?山崎たくみが演じる魅力

名前 | 山崎たくみ |
---|---|
ふりがな | やまざきたくみ |
性別 | 男性 |
生年月日 | 1964年4月14日 |
星座 | おひつじ座 |
血液型 | A型 |
出身地 | 東京都 |
所属事務所 | T・S・P |
カン十郎の声を担当したのは、ベテラン声優の山崎たくみ氏です。
彼は数多くのアニメ作品で幅広い役柄を演じており、その演技の幅広さは高く評価されています。
カン十郎というキャラクターは、物語の前半ではおどけた雰囲気を持つ陽気な人物として描かれていましたが、裏切りが発覚した後は冷酷で不気味な本性を見せるようになります。
このギャップを違和感なく演じ分けるためには、高い演技力が求められました。
山崎たくみ氏は、その圧倒的な演技力でカン十郎の二面性を見事に表現し、視聴者に強い印象を与えました。
前半のカン十郎:明るくユーモラスな演技
カン十郎はワノ国編が始まるまでは、どこか抜けた性格の持ち主として描かれていました。
戦闘では活躍しつつも、普段はおどけた振る舞いをすることが多く、赤鞘九人男の中でもひょうきんなキャラクターとしての印象が強かったです。
山崎たくみ氏は、この時期のカン十郎を明るく親しみやすい声色で演じ、視聴者に安心感を与えていました。
また、彼の演技には独特のリズムがあり、カン十郎のセリフにはどこか芝居がかった雰囲気が漂っていました。
これは、彼が「演じること」を人生の目的としているキャラクターであることを暗示しており、後の裏切り展開を考えると非常に巧妙な演出だったといえます。
裏切り後のカン十郎:冷酷で不気味な演技
しかし、カン十郎の裏切りが発覚した後、彼の口調や雰囲気は一変します。
それまでの軽妙な語り口は消え、冷徹で感情のない声へと変化しました。
山崎たくみ氏は、この演技の切り替えを見事にこなし、カン十郎というキャラクターの本質を視聴者に強く印象付けました。
特に、赤鞘九人男たちに正体を明かした場面では、それまでの陽気な話し方から一転し、淡々とした語り口で「お前たちはずっと騙されていたのだ」と告げます。
その声には、もはや仲間だった頃の情は一切感じられず、まるで別人のようでした。
このシーンでは、BGMが消え、カン十郎の冷たい声が際立つように演出されており、山崎たくみ氏の演技の凄みが際立っていました。
戦闘シーンでの迫力ある演技
また、鬼ヶ島での戦闘シーンでは、カン十郎は最期までオロチのために戦い続けます。
特に、炎の怪物「火前坊」を生み出した際には、狂気じみた叫び声を上げ、錦えもんたちに襲いかかりました。
この時の山崎たくみ氏の演技は圧巻で、鬼気迫る叫び声と狂気に満ちた笑い声が視聴者に恐怖を与えました。
また、カン十郎が最期の力を振り絞り、鬼ヶ島を焼き尽くそうとする場面では、これまでの冷徹な語り口ではなく、どこか虚ろな声で「これで舞台は終わりだ…」とつぶやきます。
この台詞には、カン十郎が人生を芝居として演じ続けた男であり、最後の幕を自ら下ろしたことを示す象徴的な意味が込められています。
この演出によって、カン十郎というキャラクターの悲劇性がより強調されました。
ワンピース カン十郎とは? まとめ
- カン十郎は黒炭オロチのスパイだった
- 光月おでんの家臣を演じ続けた偽りの忠義者
- 裏切りの伏線は数多く存在した
- 「フデフデの実」の能力者で、強力な絵を描けた
- 錦えもんに討たれたが、最期に心を取り戻した可能性も
- アニメでは第982話で裏切りが描かれた
- 声優は山崎たくみ氏が担当
参考にしたブログ、youtube